暑くなるこれからは愛犬の熱中症に注意!
2018/07/07 23:59更新
暑さ対策を怠っていませんか?愛犬にとってこの時期は注意が必要です。

だんだん暑くなってきましたが、愛犬の熱中症対策は大丈夫ですか?

この時期になると、熱中症や前段階と思われる症状でわんちゃんが緊急に病院に搬送されてくるケースも増えてきます。
意外と疎かになりがちな熱中症対策については、命に関わりますので早目にお伝えした方が良い!と考えています。

熱中症対策をまだしていないという飼い主さんは、今回の記事を参考に予防対策を考えましょう。

愛犬にこんな症状が出ていたら要注意

熱中症の症状とは

◎食欲低下

◎発熱

◎嘔吐

◎呼吸が荒い

◎ヨダレ

◎下痢

◎眼や口の粘膜の充血

 

まずは、こんな症状が現れてきます。 そして、さらに進行するとこのような症状が出てきます。

 

◎ずっと横になったまま

◎立てない

◎ふらつき

◎震え

◎痙攣

◎意識混濁・消失

◎止血異常による吐血・下血・血尿(DIC)

 

もし、このような症状が出てきたら緊急事態です。一刻も早く獣医さんに診てもらいましょう。

 

暑さで肝臓の数値(AST,ALTなど)が上がってしまうこともあります。もちろん肝臓に障害を受けているから上がっているということになりますので、そうならない為に予防をすることが一番重要ですが、もし愛犬が熱中症かなと思ったらすぐに獣医さんに診察してもらいましょう。

<ここがポイント>
もちろんお外にいて熱射病になることもあるのですが、室内にいたのに熱中症にかかってしまっている動物も多いのが現状です。


特にこちらのタイプのわんちゃんは要注意!

 

◎暑さに弱い短頭症の犬

(チワワ・フレンチブルドッグ・ボストンテリア・シーズー・ペキニーズなど)

◎シベリアンハスキーなど北方出身の長毛犬

◎仔犬(身体の生理機能がまだ未発達)

◎老犬(生理機能が衰えています)

◎肥満のコ(大量の脂肪のため熱がこもりやすいため)


上記のタイプの犬は症状が重症化する可能性がありますので注意が必要です。
多くの場合、エアコンなしの部屋か、もしくはエアコンはあるけれど節約のために使用せず、窓だけ空けているような部屋などの生活環境で発生しています。(室温は30度以上)

窓が空いていても、風が入ってこなければサウナに入っているようなものです。さらに、動物たちは私たちと違って毛皮のコートをいつも着ています。そのため、私たち人間とは体感温度が全くことなるということを認識することが大事です。多くは、私たちがちょっと暑いなと感じている時には動物たちにとってはかなり暑いと感じていると考えられています。

 

ちょっとした気遣いで熱中症を防ぎましょう

わんちゃんは暑さを感じるとどうするのでしょう?

犬の汗腺は主に肉球にしかなく、人間のように汗による体温調節がうまくできません。そのため、それぞれ独自の方法で体温調節をしています。
ワンちゃんの場合、主にパンティング(あえぎ呼吸)をして水分の気化を行い熱を放散させます。汗による体温調節が自分ではできないので、飼い主が注意をして愛犬の様子を観察していくことが重要です。

お出かけや病院に行くときも注意しましょう。これから夏真っ盛りになると、お出かけの時にキャリーバッグの中にそのままいつものように入れて連れていくと、中の温度があがり、かなり暑くなります。

また、車に乗った時点で興奮してしまうわんちゃんも多いのですが、興奮するとそれだけで呼吸も速くなり身体も熱くなってきてしまいます。 ですので、愛犬をキャリーバッグに入れて外に連れていくときは、保冷剤を使いましょう。

<注意点>
そのまま直接だと冷たすぎるので、保冷剤はタオルでくるむようにしてください。 (また、食べないように注意してくださいね!)

 

おわりに

今回は注意点についてまずお伝えしました。熱中症は症状が重くなると死につながってしまうこともあります。早めに予防対策をして熱中症になる前に予防していきたいですね。今回の記事も参考にしていただければ幸いです。

 

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【獣医師】濱田 真由美

Saraホリスティックアニマルクリニック院長 / 英国ホメオパシー認定獣医師(Vet LFHom). 

往診・Skype/LINE電話相談・メール相談・ホリスティックケアをご提案。

セミナー活動・飼い主さまのための交流会などイベントを定期的に開催し、海外書籍やビデオの翻訳に携わり欧米の情報を日本に発信している。

 

20187月にアマゾンで本を出版。

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