わんちゃんに適したペット保険の選び方 ~プードル編~
2018/09/25 23:59更新
万が一の時に備えて加入しておきたいペット保険。わんちゃんの犬種がかかりやすい病気を理解することで、補償対象をきちんと確認することが大切です。

 愛犬の万が一の病気やケガに備えて、ペット保険に加入する飼い主さん達が増えていますね。
わんちゃん達には、私たち人間のような公的な健康保険システムがないため、手術や治療費などの費用は時として膨大な金額となってしまいます。
しかし実際にペット保険への加入を検討する際に、調べてみても色々ありすぎてどの保険に加入したらよいのかよく分からないという声をよく聞きます。
 そこで今回は、わんちゃんに適したペット保険の選び方としてプードルの場合について、プードルがかかりやすい病気を併せて詳しくご紹介します。


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わんちゃんに適したペット保険

 ペット保険を選ぶ際には、月々の保険料だけではなく、保険料の請求方法、通院・入院回数の制限、その他のサービスなど多方面からの検討が必要です。 保険会社によってはわんちゃんの年齢にあわせて保険料が値上がりすることも多くみられ、保険適用の範囲も異なってきます。
 例えばペット保険会社大手であるアニコムは、動物病院の窓口で保険金の請求が可能であり、また専属の獣医師による相談サポートなども充実しています。また国内シェア率・知名率が高いため、対応している動物病院が非常に多いという利点があります。ただし保険料がその他のペット保険会社に比べ高めの設定となっていたり、初回加入時の年齢が7歳11ヶ月までと制限が厳しく、加入を悩まれる飼い主さんも多いようです。
 対するアクサダイレクトは、保険料が低めに設定されているにも関わらず、年間の保険金支払額内であれば使用回数や上限金額がないため、その他のペット保険会社から乗り換える飼い主さん達も増えているようです。しかし動物病院の窓口における保険料の請求はできないため、飼い主さん自身による請求手続きが必要です。
その他には、手術費用90%補償プランを提供するアイペット損保、100%補償プランにより手厚い補償を受けられPS保険、補償内容プランの多さが特徴であるいぬとねこの保険など、飼い主さんの口コミで人気の高まってきているペット保険なども数多く台頭してきています。
 このように数あるペット保険から愛犬に最も適した保険を選ぶ際には、わんちゃんの犬種および年齢によりかかりやすい病気やケガをきちんと理解し、それらが補償対象に含まれているかを確認することがとても大切なポイントとなります。


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プードルのかかりやすい病気

 活発で明るい性格をもち、またアレルギーがあっても飼いやすいプードルは、国内で不動の人気を保っています。
プードルにみられやすい病気として、膝蓋骨脱臼、てんかん、皮膚疾患(アレルギー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、膿皮症)、眼の疾患(緑内障、白内障、進行性網膜萎縮症)、心臓の疾患(僧房弁閉鎖不全症)などがあげられます。
 プードルに限らず小型犬全般にもみられやすい病気(膝蓋骨脱臼、僧房弁閉鎖不全症など)は、手術や長期的な治療が必要となることも多く、多くのペット保険で補償対象となっていますが、保険加入時にはわんちゃんは健康体であることが基本となることが多いので注意が必要となります。
 また人気のある犬種であるからこそ、無理な繁殖による遺伝的疾患をかかえているわんちゃん達もみられますので、子犬を新たに迎える際にはそのような疾患がないかを確認し、信頼のおけるブリーダーさんから購入することが大切です。


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アジソン病

 特にプードル、マルプーなどプードルミックスにおいて注意が必要な病気として、副腎皮質機能低下症(アジソン病)があります。
 スタンダード・プードルにおける罹患率が特に高いと知られていますが、ミニチュアおよびトイ・プードルにおいても発症するリスクのある内分泌系の疾患です。
からだが正常に機能するために必要な副腎皮質ホルモンが十分に分泌されないため、嘔吐、食欲不振、元気がないなどといった症状が初期にみられます。治療としては、不足しているホルモンを薬によって生涯補充してあげる必要があります。
 アジソン病にかかっている、またはかかっている疑いのある場合には新規加入を受け付けていないペット保険会社が多く、アジソン病と診断されてからのペット保険探しは難航することが予想されます。
そのため、プードルを飼われている場合は、わんちゃんが若く元気なうちからのペット保険への加入が推奨されます。

 

 

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【獣医師】vet☆sakura

小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。

女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。