こちらの記事を読んで、カフェの利用目的の違いや入店前の準備、利用中のポイントなどを心得た方にさらに意識していただきたい点があります。
周囲の利用者への配慮
by 汐田 貢, "那須 Shozo Cafe",http://photozou.jp/photo/show/1347697/142713437
・わんちゃんが苦手な人への配慮
世の中には、わんちゃんが苦手な人も、アレルギーを持っている人もいます。愛犬家にとっては残念なことではありますが、犬好きの人ばかりではありません。
飲食店のなかでも特に「犬同伴可」の場合は、さまざまな人が訪れるので、わんちゃんが苦手な人がいることを想定して、より細かな配慮が必要となります。席に座る際は、隣の方に「犬も一緒なのですが、よろしいですか?」と一声かけ、確認する心配りが欲しいところです。
・他のわんちゃんへの配慮
店内にほかにもわんちゃんを連れた利用客がいた場合、ついわんちゃん同士の交流を求めがちですが、様々な状況が考えられます。例えばわんちゃん同士が喧嘩をしてしまい、お店や周囲のお客さんに迷惑をかけてしまう事が考えられます。慎重に対応しましょう。
・話に夢中になってわんちゃんをほったらかしにしない
飲食店で友達と会う場合は、話に夢中になって愛犬への目配りを忘れたりしないように注意しましょう。ふと気づいたら、愛犬がテーブルの料理を食べていたり、粗相をしていたり……。いつのまにかリードが緩んで、どこかへ行ってしまっていたり、テーブルに前足をつこうとしていないか、じっとしていることに飽きてイタズラしていないかなど、注意していれば、すぐにわかるはず。のどが渇いていないか、トイレを我慢していないかなどにも気を配り、トラブルを防いでマナーよく過ごせるようにしましょう。
・通路をふさがない
ペットカートだけでなく、愛犬の居場所についても注意が必要。人が行き来する邪魔にならないように考慮しましょう。
お店への配慮
by Andrés Nieto Porras, "Café en grano", https://flic.kr/p/bjPhoA
・わんちゃんの数が多くなる場合は事前に確認
いくら犬同伴可のお店やドッグカフェといえども、全てのお店が大勢のわんちゃんが来る事を想定しているとは限りません。大勢で訪れる場合は、事前にお店に確認をしましょう。
・犬用フードボウルの置き場所
店舗側が床に犬用の器を置いてくれた場合は、テーブルの上に置かず、床に置いたままにしておきましょう。手渡しされたり、テーブルの上に運ばれてきたりと判断に迷った場合は、どこに置いたらいいのか、お店の方に確認するといいでしょう。床に一度置いた器をテーブルに置き直す行為はマナー違反と心得て。これはもちろん、犬用メニューが運ばれてきた時にもあてはまります。
・ペットフードの持込み
ドッグカフェなどで、愛犬に食事をさせる場合は、注意が必要です。お店によっては、ドッグフードやおやつの持込みを禁止している場合があります。持参したものを食べさせたい場合には、お店の方に確認してからにするといいでしょう。
さいごに
「飲食店に行くだけで、あれこれ覚えなければいけないなんて大変」などと思うかもしれませんが、よいマナーはいったん身につけてしまえば一生もの。そうするべき理由や状況を考えれば、案外楽に覚えられますし、自然とふるまえるようになります。
いかがでしょう?「守らなければいけないマナーが、こんなにあったとは!」「今まで気づかずにいた」と、少々驚いた方もいるかもしれません。
常にマナーに気を配るのは確かに大変ですが、愛犬とともに過ごせる貴重な場所を守り、さらに増やして行くためには必要なことです。
愛犬家として飲食店でもマナーを守り、犬との共生に対する理解を広めることができるのは、ドッグマナーを意識できる皆様しかおりません。ぜひ、犬との共生生活をより豊かにするためにも、少しづつでも心がけていきましょう。
NPO法人日本ドッグマナー協会は、全国の犬の飼い主に対して、日々の生活の中で犬と共に過ごすためのマナーの認知を促し、人と犬と一般社会の和やかな共 存関係を普及させることを目的に発足致しました。 愛犬家だけでなく、犬を飼っていない方々や、飲食業、ペット産業各社の皆様にも広くご賛同頂き、より円滑な犬との共生社会の実現をめざして活動して行く所存です。
犬と共に暮らす上で意識すべきマナーに目を向け、意識の向上と行動力を身に付けていただくことを目的として、ドッグマナー検定を実施しています。
ドッグマナー検定「シルバーレベル」毎月1日~11日WEBにて開催!
あなたのドッグマナーレベルをぜひチェックしてみてくださいね。