私たちの心を癒し、優しい気持ちでいっぱいにしてくれる子犬。
でも、はじめて犬を飼う飼い主さんは可愛い子犬を前に「ちゃんと良い子に育てられるかな?」「人を噛んだりしないように、育てられるだろうか?」と不安に思うものですよね。
飼い主が一生懸命育てたつもりでも、他人を傷つけたり、飼い主に対しても攻撃的になり噛んでしまう飼い犬は残念ながらたくさんいます。
そうなってしまうと、愛犬と自由なスキンシップも難しくなってしまいます。
そんな事態を避けるために、人を噛まないワンちゃんに育てる方法をご紹介します。
子犬の時からしっかりポイントを押さえてしつけるなら、家族からも近所の人からも愛されるお利口ワンちゃんに育ちますよ。
by 錢得樂, "bite_bighead_dog_2" https://www.flickr.com/photos/chandler_chou/113063519
愛情をいっぱい感じさせる
人を噛んでしまうワンちゃんは、小さいときに人からいじめられた経験があったり、気の弱いワンちゃんがほとんどです。
悪いことをしたら叱る必要はありますが、それ以上にたくさん遊んであげたり撫でてあげて、愛犬が飼い主からの愛情をタップリ感じられるようにしてあげましょう。
また、子犬のうちにできるだけたくさんの人に優しく触ってもらうことも、人間に対する恐怖感をなくすことになります。
ストレスを減らす
ストレスが溜まると攻撃的になるのは、人も犬も一緒です。
毎日の散歩はもちろん、愛犬が走れる場所に連れていってあげてボール遊びなどをして運動させるなら、ストレスを軽減でき愛犬の健康にも役立ちます。
by Lawrence Wright, "Biting the hand" https://www.flickr.com/photos/northdevonfarmer/115157753
甘噛みを許さない
甘えていたり、歯がむずむずするなどの理由で愛犬が甘噛みをしてくることがありますね。
子犬から甘噛みされても痛くないからといって、噛まれるままにしないでください。
成長して人を傷つけてしまうほどの力や牙を持っても、噛むことが悪いと思っていない犬は力の加減が分からず、人を傷つけてしまうことがあるからです。
甘噛みをしてきたら、手をこぶしにして、思い切ってさらに口の奥に入れるようにしてください。
そうすると、びっくりして愛犬の方から手を放します。
このように凶器にもなる口の中に飼い主の手を入れるなら、主従関係も教えることが出来ます。
甘噛みが強くなるときは「ダメ!」「痛い!」と叫んで、嫌がっていることを示しましょう。
歯の生え変わる時期には、何かを噛みたくなります。
人だけでなく大事な家具をダメにされないためにも、噛んでもよいおもちゃを与えてあげましょう。
噛んだら、叱る
愛犬が強く噛んだときには、しっかり叱りましょう。
ただし、体罰は逆効果です。手をふりあげると、かえって興奮してしまうかもしれません。
目と目を合わせて「ダメ!」「いけない」と言って叱りましょう。
犬をまたぐようにして(飼い主が上になるようにする)押さえてから、愛犬の首を地面につけるか、口を覆うようにつかんで叱るなら、リーダーである飼い主に怒られていることを愛犬が十分理解でき、効果的です。
by Eddy Van 3000, "Fight for your right to bite" https://www.flickr.com/photos/e3000/5100235050
上記のポイントを押さえて、みんなから愛され安心してスキンシップができる、噛まないおりこうワンちゃんに育てましょう!
柴犬を一匹、シェパードを2匹飼っていました。
警察犬訓練所でのしつけの指導も受け、犬のしつけや扱い方に関する記事を得意としています。