愛犬を車に置き去りにしないで! わんちゃんを熱中症から守るために知っておきたいこと
2015/09/11 11:00更新
暑い夏の車内でのわんちゃん達だけのお留守番は、命に関わります。大切な愛犬を守るために知っておきたい熱中症について紹介します。

 暑い夏、わんちゃんとの一緒のお出かけには、いつも以上に注意を払うことが必要です。
例えばわんちゃんとの車でのお出かけ時に、わんちゃんを車に残したままコンビニやスーパーに寄ってしまった経験はありませんか?“ちょっとだけだから大丈夫”“窓を少し開けてあるから大丈夫”と思われる方も多いと思います。
しかし夏場の車の中の温度は、私たちが想像する以上にあっという間に上昇し、車に残されたわんちゃん達の命に危険が及ぶ可能性があることを忘れてはいけません

image by pixabay,PublicDomainPictures,https://goo.gl/omeKzq

 

 

ちょっとだけが命取り

 全身を被毛でおおわれたわんちゃん達は、足の裏の部分の肉球にしか汗腺が存在しないため、私たち人間のように全身に汗をかいて体温をコントロールすることはできません。汗をかく代わりに、舌を出して激しくパンティングすることにより唾液を蒸発させ熱を体外に放出しますが、暑さが非常に苦手です。
 そんなわんちゃん達との車での外出中、車の窓を少し開けて、わんちゃん達を車に残したままレストランやお店に寄ったりしていませんか?
暑い夏の日には、どんなに日陰に車をとめたり、風が入るように車の窓を開けておいても、わんちゃん達が残された車内の温度はあっという間に上昇してしまいます。
実際にどのくらい車内の温度が上昇するのかを、アメリカの獣医師が自ら実験したビデオがあります。

https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY(by DrErnieWard)

 この実験からも分かるように、風がふいていても全ての窓を5cmほど開けていても、車内は通気性が非常に悪く、実験開始からわずか5分で車内の温度は38℃近くまで上昇してしまいます(実験開始温度は34℃)。
さらに10分後、20分後と車内の温度は上昇し続け、30分後には何と48℃にまで上昇してしまいます。30分経過した車内では、汗をかくことができる人間であっても非常に苦しい環境であり、わんちゃん達であれば(小型犬であればあるほど)致命的な状況におちいるであろうとビデオの中で述べられています。

image by フォト蔵,rinia,http://goo.gl/xO266m

 

 

熱中症

 暑い車内に残されたわんちゃん達は、急激な体温の上昇により熱中症にかかってしまいます。犬の熱中症の主な症状として、パンティング、流涎(ほだれ)、嘔吐、下痢などがみられ、症状が進行してしまうと失神、呼吸困難、けいれん発作などがみられ命に関わります。
車内でのお留守番以外にも、わんちゃん達が熱中症にかかってしまうリスクはあります。例えば、冷房がきいている閉め切った室内でのお留守番であっても、ケージなどを日のあたる窓側などに置いてしまっている場合、または暑い日中のお散歩などでは注意が必要です。
 また熱中症にかかりやすいわんちゃん達として、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種、シベリアンハスキーなどの北方原産種、子犬や老犬、さらには肥満傾向にあるわんちゃん達などがあげられます。

image by pixabay,Huskyherz,https://goo.gl/gC07RD

 

 

対処方法

 万が一わんちゃんが熱中症にかかってしまったら、動物病院へ連れて行く前に、一刻も早く体全体に冷水をかけるなどして体を冷やしてあげましょう。保冷剤などを頭やわきの下、股の部分などにあててあげることも、体温を下げる効果があります。意識がしっかりしている場合であれば、水分を飲みたがるだけ与えてあげてください。わんちゃんが回復したように見えても、念のために動物病院を受診するようにしましょう。
意識が無い場合にも、まずはとにかく体を冷やしてあげてから、動物病院に連絡を取り指示に従ってください。

image by pixabay,Irisdepiris,https://goo.gl/ZinjZv

 

 

さいごに

 車内でのわんちゃんだけのお留守番は絶対に避け、誰かが一緒についてきちんと水分補給をしてあげるようにしましょう。
また夏場は、まず自分の手のひらをアスファルトにつけ、5秒以内に熱いと感じるようであれば、お散歩はもう少し涼しい時間になってからにしましょう。わんちゃんの肉球のやけどを防ぐためにも、この“5秒ルール”を行うように習慣づけたいですね。
 私たちがいつも以上に気を配るようにして、大切なわんちゃんを熱中症から守ってあげてください。

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vet☆sakura

小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。

女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。