わんちゃんのワクチン接種、毎年きちんと行われていますか?“うちの子は室内オンリーだから”とか“副作用が心配だから”と、つい動物病院から足が遠のいてしまっていませんか?
ワクチン接種は、わんちゃん達にとって、“命に危険のある感染症”を防ぐために最も効果的な方法です。
そこで今回は、ワクチン接種について、飼い主さんが最も心配される副作用および知っておきたい対処・予防方法をあわせてご紹介します。
by pixabay, https://pixabay.com/ja/
ワクチンにはどんな副作用があるの?
そもそもワクチンとは、毒性を無くしたり弱めたりした病原体をわんちゃんの体内にいれ、あらかじめその病気から身体を守るための免疫をつけてあげるものです。
日本では、狂犬病ワクチンと混合ワクチンの2種がわんちゃんに接種されていますね。
狂犬病ワクチンは法律によって接種が義務付けられていますが、混合ワクチンについては、わんちゃんの生活環境などにあわせてどのタイプのワクチンが必要となるかは異なります。
わんちゃんを病気から守ってあげるために、ワクチン接種は必要であると分かっていても、副作用の心配からワクチン接種について消極的な飼い主さんは多くみられます。
by pixabay, https://pixabay.com/ja/
アナフィラキシー
ワクチンにより引き起こされる可能性のある副作用のうち、最も深刻なものがアナフィラキシー(アレルギー)反応です。
アナフィラキシー反応は、“アジュバント(ワクチンの作用を増強するための成分)”が含まれるワクチンに対してみられることが多いと知られています。
症状として、顔の腫れ、痒み、発疹、呼吸困難などがあげられ、時にはショック症状をひきおこし命の危険にかかわります。もしいずれかの症状がみられた場合には、一刻を争う治療が必要となりますので、すぐに動物病院に連絡しましょう。
またアナフィラキシーを予防するためには、以下のことが大切です。
※過去のワクチン接種に対して何かしらの副作用反応が見られた場合は必ず申請する
※わんちゃんの体調がすぐれない時は、ワクチン接種を延期する
※ワクチン接種前に、抗ヒスタミン注射などをしてもらう
※ワクチン接種後20-30分くらいは、動物病院内または至近距離で待機する
局所反応
ワクチン接種箇所にみられる反応で、痛み、腫れ、炎症などがみられることがあります。また、まれなケースとして、接種箇所にしこりのようなものを感じられることもありますが、いずれの場合も2-3週間程で自然に治ることが多いです。
全身反応
ワクチン接種1-2日後に、発熱、食欲の低下をはじめとし普段と比べだるそうにしたりするわんちゃんもいます。そのような場合には、無理にお散歩などに連れて行ったりせず、安静にしてあげることが必要です。多くの場合は2-3日で元通りになりますが、症状が長引く場合や、嘔吐や下痢などがみられる場合には動物病院に連絡しましょう。
さいごに
by pixabay, https://pixabay.com/ja/
ワクチン接種は、わんちゃんの健康管理においてとても大切です。飼い主さんの不安を少しでも減らすためにも、わんちゃんの生活環境や体質などについて獣医さんとよく相談し、わんちゃんに合ったワクチン接種を行ってあげてください。
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。