今年は例年よりも台風が多く、全国的に大きな被害が出ているのは周知の通りだと思います。自然災害は予測不可能なケースが多く、いつ何時襲ってくるか分かりません。きちんと災害準備をしていても、警報が出るのは仕事で家を留守にしているときかもしれません。もしも避難勧告が出て、近くの公民館などに避難することになったら、愛犬との暮らしはどう変わるのでしょうか。避難所で注意することなどについて考えましょう。
周囲に気を配った環境づくりを
先日の大型台風で、自衛隊のヘリコプターが住民と一緒に犬も救助した様子が報道されましたが、やはり犬などのペットも家族ですから、同行避難が基本とされています。しかし、避難所は公的な場所で、さまざまな人が集まって共同生活をしなければなりません。勝手を知ったご近所さんもいるでしょうし、初めて顔を合わす方も多いでしょう。犬の好きな方もいれば、嫌いな方もいると考えるのが自然です。さらには動物アレルギーの方だっているかもしれません。まずは、周囲に犬がいることを知らせた上で、近くに寝泊まりしても大丈夫かを確認することが大切です。
ワンちゃんのにおいを押さえるには
普段、ワンちゃんと暮らしている人はあまり気にならないかもしれませんが、犬特有のにおいが周囲に迷惑をかけてしまう場合があります。限られた空間に多数の人が生活している状況ではなおさらです。ワンちゃんのにおい対策として、頻繁にブラッシングをしたり、シャンプーしたりと清潔に保つことをおすすめします。水不足などでシャンプーが難しい場合は、ドライシャンプーでもかまいません。ワンちゃん用の避難グッズにひとつ準備しておくと良いでしょう。また、においの元となる排泄物の処理も重要です。袋に入れて密閉するなど、こまめな清掃が肝心となります。
避難所生活は犬も不安 スキンシップを大切に
住み慣れた我が家から着の身着のまま避難所へ逃げ込み、いつ戻れるかも分からない状況は、人間だけでなく犬にもストレスになります。飼い主さんの不安はワンちゃんにも伝わりますから、安心させるような声をかけたり、撫でたりとスキンシップを取りましょう。いつもと違う環境に戸惑い、落ち着きなく、無駄吠えしてしまうワンちゃんもいるかもしれません。鳴き声は周囲の迷惑になります。ケージを毛布などで包み、外が見えないよう工夫する方法もありますが、できるだけワンちゃんに寄り添い、安心させてあげてください。
さいごに
ことばによるスキンシップが取れないわんちゃんにとっては、災害時の不安や恐怖はより大きなものとなるでしょう。しっかりとした知識を身につけておき、いざという時に大切なわんちゃんを守ってあげられるようにしておきましょう。
北海道を拠点にライター・映像制作をしております。
HADAKA DENKYU 星野です。ミニチュアシュナウザーを2匹飼っています。
ワンちゃん動画を撮ったり、体験ライターをしたり、グルメレポーターをしたり、大自然の中でのほほーんっと暮らしています。
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