犬も高齢化社会「健康寿命」を伸ばすには

2015/10/19 11:00更新

わんちゃんの世界でも平均寿命が伸びています。そんな中、わんちゃんの健康寿命を延ばすために、私たちが出来る事は一体何なのでしょうか？

日本人の平均寿命は年々伸び、高齢化社会と言われて久しいですが、なんと犬の社会にも同じ現象が起こっていることがわかりました。約30年前の調査では「7.5歳」だった犬の平均寿命が、最近の調べによると「14.17歳」とおよそ２倍に伸びていると言うのです。この背景には、栄養バランスのとれたドッグフードの普及や動物に対する医療技術の進歩があると考えられています。

しかし、人間の世界でも言われますが、寿命が伸びたからといってずっと健康でいるとは限りません。これまでと変わらぬ生活を送る「健康寿命」を少しでも伸ばすにはどうしたら良いのか、人間だけでなく犬も考える時代になったようです。

健康維持は飼い主さんの務め

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あまり知られていませんが、犬にも「メタボ」があるのです。食べ過ぎ、運動不足による脂肪過多の肥満体型。人間なら食生活の乱れも運動しないのも自分の責任ですが、わんちゃんの不健康は飼い主の責任です。飼い主さんが忙しくて散歩に行けなければ運動不足になりますし、よっぽど食が進まない限り、出された分を食べます。

人間の子育て同様、どんなわんちゃんにするかは親代わりである飼い主さんにかかっているのです。そう考えると「かわいいから」「欲しがっているから」という理由でむやみにおやつを与えたり、人間の食事を食べさせたりしてしまうのは、わんちゃんにとって不幸なことだと分かるはずです。

注目が集まる犬用フィットネスで運動不足解消

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わんちゃんの健康維持に良いと話題になっているのが、犬用のフィットネスクラブです。ダイエットや体力向上はもちろん、ストレス緩和といった面からも人気を集めています。特に、水の中で浮力を用いて体の負担を軽減し、ワンちゃんの身体的・精神的ケアを行う「ドッグハイドロセラピー」が注目株。これは、特定団体の認定ライセンスを受けた人のみが施術できる治療法で、術後のリハビリなどにも効果があるとされています。

そのほか、バランスボールに乗ったり、ランニングマシンで走ったりとまさに人間顔負けのメニューを用意しているフィットネスクラブもあり、わんちゃんの肥満や運動不足にお悩みの飼い主さんは、利用してみるのも良いかもしれません。大切な愛犬がいつまでも元気でいられるように、しっかり健康管理をしてあげましょう。