ホリデーシーズン真っ只中のアメリカで、わんちゃんが飼い主さんと2年越しとなる奇跡の再会をはたしたという、愛犬家達の心をゆさぶるニュースが飛び込んできました。
実は今回の再会は、このわんちゃんがマイクロチップを装着していたことによって実現したものであり、マイクロチップの重要性を再確認させられる背景がありました。
そこで今回は、家族の一員である大切なわんちゃんを守るために知っておきたいマイクロチップについて、改めて詳しくご紹介します。
奇跡の再会
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感謝祭の前日、ワシントンDCにおいて、Humane Societyの職員が、ゴミ置き場の横に置かれたクレートの中にひどく虐待されたシーズーが閉じ込められているのを発見しました。発見当事、わんちゃんの被毛は汚れ、体中を毛玉におおわれており、さらに長く伸びた爪は足の裏まで食い込み歩くことさえできない状態だったと言われています。
しかしこのわんちゃんには何とマイクロチップが装着されていたため、本当の飼い主さんを探し出すことができたのです!このわんちゃん、フロリダ州マイアミにおいて何者かによって盗まれ、2年以上も行方がわからなくなっていたそうです。連絡を受け現在住んでいるニューヨーク州から駆けつけた本当の飼い主さんと愛犬との2年ぶりの再会に、多くの人達が心動かされました!
マイクロチップ
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今回のニュースによって、アメリカの愛犬家達の間においても、マイクロチップの重要性が再確認されています。
マイクロチップは、米粒ほどの大きさの電子標識器具で、わんちゃんに一度装着すれば生涯において身元証明として機能することが知られています。内部はIC(電子回路)、コンデンサおよび電磁コイルによって構成されており、その外側は鉛を含まない生体適合ガラスで覆われているためわんちゃんの身体に害を及ぼす心配はありません。
それぞれのマイクロチップに記録されている15桁の番号を専用のリーダーで読み取り照会することにより、わんちゃんの飼い主さんの情報を得ることができ、わんちゃんにとって安全で確実な身元証明であるといえます。
緊急事態に備えて装着を!
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実際には、健康なわんちゃんの体内に異物を装着することに抵抗を感じ、マイクロチップの装着を悩まれる飼い主さん達も多いようです。
確かに普段の生活においては、専用のリーダーを必要とするマイクロチップよりも、首輪やリーシュにつけられるタグなどに飼い主さんの情報(名前、電話番号など)を記載していたほうが効率的とも一見思われがちです。しかし緊急時などにおいては、首輪やタグなどは外れてしまうことも多く、結果として愛犬が迷子になってしまう、飼い主さんがみつからない、といった事態を引き起こしてしまいます。
さいごに
地震や火事などの災害をはじめ様々な理由で愛犬が飼い主さんからはぐれてしまった場合、今回のわんちゃんのように、マイクロチップのおかげで飼い主さんの元に戻ってこられるわんちゃん達は年々増えています。
是非、家族の一員であるわんちゃんを緊急事態から守るためにも、飼い主さんの愛情そして責任として、マイクロチップを装着してあげてください。
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。