草むらには常に、わんちゃんに噛みつくチャンスを狙っているマダニが潜んでいます。
マダニにより媒介される感染症は、わんちゃんだけでなく私たちにも感染するものがあります。
近年、日本でもマダニによる感染症(重症熱性血小板減少症候群)により死者が出たため、ニュースで頻繁に取り上げられたましたね。
わんちゃんだけでなく自分自身を守るためにも知っておきたい、マダニによる感染症およびマダニ対策についてご紹介します。
マダニが媒介する感染症
マダニに噛まれると、貧血や皮膚炎といった直接の被害だけではなく、マダニに感染している病原体(ウィルス・細菌・原虫など)が引き起こす様々な感染症を起こす可能性があります。
例えばマダニが媒介するバベシア原虫が犬の赤血球に寄生することによって引き起こされるバベシア症では、発熱、貧血、黄疸といった症状が起こります。
またボレリア菌という細菌に感染しているマダニに噛まれることにより発症するライム病では、発熱や関節炎などがみられます。さらにこのライム病は、私達人間も感染する可能性のある「人獣共通感染症」です。人間が感染すると、ダニに噛まれた場所に大きな赤い斑点(遊走性紅斑)、発熱、筋肉痛、関節痛などがみられます。
1年を通してマダニ予防!
マダニによる感染症を防ぐためには、寄生するチャンスをマダニに与えないことが大切です!
草むらにはできるだけ近寄らないようにし、お散歩の後はブラッシングでマダニがついてないか確認、そして年間を通して月1回、マダニ駆除剤を使用することをおすすめします。
春や夏だけではなく、寒い冬にもマダニ対策をしっかりして、大切なわんちゃんを守りましょう!
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。