わんちゃん達が老齢化するにつれて、人間のアルツハイマー病にそっくりな学習・記憶障害をおこすことをご存知ですか?
一度発症してしまうと、人間のアルツハイマー病と同様、現在のところ完全な治療法はありません。
わんちゃんが長寿命化している昨今、愛犬と暮らし続ける上で避けては通れない問題となりつつある、老齢犬の認知症について、その予防方法も併せてご紹介します。
わんちゃんの認知症
by Aaron,"old dog" https://flic.kr/p/5QDknT
11歳以上のわんちゃんの50%以上が、認知症(canine cognitive dysfunction syndrome; 認知障害症候群)を発症することが分かっています。
はっきりとした原因はまだ不明ですが、人間のアルツハイマー病と同じように、脳の中にβ-アミロイドというタンパク質が沈着し、脳細胞が死滅してしまうことに一因があるようです。
主な症状は、飼い主さんの言うことを聞かない、トイレの失敗、昼夜逆転の生活、夜鳴き、徘徊などの問題行動です。
3つの認知症予防法
by Francisco Marquez,"Crazy dogs... playing?" https://flic.kr/p/8cZ7t
わんちゃんの認知症は、発症してしまうと完全な治療法はまだないため、予防するのがとても大切です。
特にお勧めしたいのが、以下の3つの方法です。
- オメガ-3脂肪酸などをたっぷり含んだバランスのとれた食生活
- わんちゃんに無理のない適度な散歩をして運動不足解消
- 他のわんちゃん達と遊ばせたり、新しいおもちゃを与えたり、ドライブやペットと泊まれるホテルを利用しての外出などによる脳の活性化
どれも当たり前のことではありますが、全てできてはいないのではないでしょうか?
認知症になると、わんちゃんの生活の質が下がってしまうことはもちろん、その家族にも小さくない負担が発生してしまいます。
もちろん、完全に防ぐことはできません。しかし、簡単にできる認知症予防があると知った今、わんちゃんの幸せな老後のために、ぜひ今日から実行してあげてみてはいかがでしょうか。
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。