本気で考える。愛犬と一緒に住む物件を探す5つのポイント・国内編
2015/03/13 11:00更新
物件探しは愛犬家にとって永遠のテーマ。賃貸か持ち家か、間取りはどのくらいか、どんな地域を選ぶべきか。新生活始まる今、そういった悩みについて本気を出して考えてみませんか?

わんちゃんと一緒に暮らそうと思ったら、以前でしたら、ペット可の物件を探すしかありませんでした。しかし、最近ではペットと共生すると言う観点の物件も数多く存在します。

以前、多くの犬は番犬として飼われていましたが、近年、犬の役割は人生のパートナーになりつつあり、それに伴い、不動産事情にも変化が現れてきました。

今までは、普通の賃貸物件にペット可の条件が付いただけでしたが、近年では、わんちゃんと共生することを目的とした物件が建てられているのです。これらの物件には、わんちゃんと共同生活を送る上で便利な仕組みが数多くあります。お散歩から帰ってきたら専用の足洗い場が備えてあったり、部屋を自由に行き来できる小窓がついていたりと、至れり尽くせりで、中には近所のペットサロンと提携して、定期的にシャンプーをしてくれるサービスがあったり、ヘアカットのサービスが受けられる物件もあります。

これらの物件は確実に増えていきますが、とはいっても、このようなペット共生物件はまだまだ数が少ないのが現状です。

今回は、わんちゃんと一緒に住む不動産を探す5つのポイントを紹介したいと思います。少しでも快適に住めるよう物件選びは慎重にしたいところです。

 

ポイント① 賃貸物件?それとも、持ち家?

不動産を探すうえで、まず決めなければいけないのが賃貸物件にするか、持ち家にするかです。さらに、賃貸物件でも、マンションなどの集合住宅にするか、一戸建てにするかで迷ってしまいます。

まず、室内犬をストレスなく買うのであれば、賃貸でも持ち家でも、一戸建てがおすすめです。一戸建てであれば、わんちゃん用に十分なスペースを取ることができますし、ドアに潜り抜けられる小窓を付けたりといったわんちゃんに優しい家づくりができます。ただし、賃貸の一戸建ての場合、あまり手を入れられない可能性がありますので、事前に確認が必要です。

特に、集合住宅になると、ペット可の物件であっても、ペット嫌いの人も住んでいることがあり、色々と気を遣います。特にエレベーターなどの共有部分は粗相をしないかなど注意が必要になります。

 

ポイント② 間取りはどのくらい?

by diepuppenstubensammlerin from Ruhrgebiet Deutschland, "1974 OKWA dolls house" http://en.wikipedia.org/wiki/File:OKWA_dolls_house_1974.jpg

一昔前であれば、大型犬は外犬で、小型犬は室内犬といった風潮がありましたが、今ではゴールデンレトリーバーのような大型犬も室内で飼われる時代です。わんちゃんの大きさによって、当然、部屋の間取りも変わってきます。

小型犬であれば、人が生活する空間で十分なので、特に気にする必要はありません。しかし、大型犬ともなると、わんちゃん用のスペースだけで6畳一間分は必要になります。小型犬なら2DK、2LDKの物件が、大型犬になると3DK、3LDKになってしまうのです。

そう言った面からも、やはり一戸建てであれば、十分な生活スペースがありますので、大型犬でも室内で飼うことができます。大型犬を室内で飼う場合は予算に都合がつくようでしたら、是非、一戸建てを検討してみてください。

 

ポイント③ 近所迷惑になると損害賠償の可能性が…

by IvoShandor, "Chicago, Illinois Gauler Twin Houses 1" http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Chicago,_Illinois_Gauler_Twin_Houses_1.jpg

わんちゃんのご近所トラブルと言えば、鳴き声、糞尿、悪臭、抜け毛などがあげられます。

鳴き声も、無駄吠えしないようにチキンとしつけていれば問題ありませんし、糞尿も、処理をキチンとしていれば問題ありません。悪臭や抜け毛も、日頃のお手入れを欠かさずに行っていれば防げる問題です。

しかし、ペット嫌いの人にとっては、些細なことでもクレームに発展する場合があります。最悪の場合、損害賠償を求められることもありますので十分な注意が必要です。

わんちゃんのしつけやお手入れだけでなく、飼い主さんがご近所さんとのお付き合いを積極的に行うようにするなどして、なるべくトラブルに巻き込まれないように注意することが肝心です。

 

ポイント④ わんちゃんと一緒に住むのに適した地域は? 

by 松岡明芳, "サクラの木下の散歩(武庫川上流)篠山市http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A3%E6%AD%A9

わんちゃんと一緒に住むのに適した地域とは、一体どういう場所でしょう?

万が一に備えて、近所に信用のある獣医さんがある。ちょっとした買い物に便利なホームセンターやペットショップがある。楽しく散歩ができる自然豊かな場所がある。あげていけばキリがありません。

ただ、そもそもわんちゃんには、都会の生活は少し息苦しいのかもしれません。ちょっと、郊外に行けば足に優しい舗装されていない道路があり、夏場のアスファルトの暑さでも足を傷めることがありません。

他にも郊外に行けば、四季を感じる自然が沢山あります。春はわんちゃんと一緒に花見をし、夏は川で水遊び。秋は、紅葉で目を癒し、冬は雪合戦。想像しただけで楽しくなってしまいます。

 

ポイント⑤ 最近、注目の共生物件

by Unbiassed, "Doggy door exit" http://en.wikipedia.org/wiki/File:Doggy_door_exit.JPG

とは言え仕事の都合もあり郊外には住めないと言う方におすすめなのが、冒頭にも紹介したペット共生物件です。

首都圏の共生物件で有名なものではUR賃貸住宅のものです。

共生物件はわんちゃんにとって、少しでも快適な都会の生活を営めるように、色々と工夫がされています。例えばエレベーターには、ペット嫌いの人に配慮してペットが乗っていることを知らせるペットボタンが設置されています。散歩から帰ってきた時などは、専用の足洗い場で足を綺麗に洗ってから建物に入っていくことができますし、散歩中に回収した糞などを捨てる専用のごみ集積場もあります。

室内に目を移せば、トイレ用のスペースが完備されていたり、飛び出し防止のフェンスが設置されていたりと至れり尽くせりです。ベランダのフェンスも、落下防止のために隙間が狭く設計されています。他にも、部屋を移動できるくぐり戸がついていたりして、わんちゃんには快適そのものです。

これで、家賃は普通の間取りの家賃と大差ありませんから、近所にペット共生物件が空いていれば、迷わず契約することをおすすめします。

 

ここまで、わんちゃんと一緒に暮らすための不動産チェックポイントを紹介してきました。共生物件が増えてきていると言っても、まだまだ首都圏に限られますし、十分な数があるとは言えません。ペット事情の先進国のドイツなどでは、わんちゃんを飼うのに必要な敷地面積が法律で決まっています。また公共交通機関やレストランなどにもケージに入れることなく立ち入ることが出来るのです。飼い主さんの利便性だけを考えずに、わんちゃん目線で物件選びをするようにしてみてください!

 

(記事冒頭部写真:by Erik Söderström, "Full House (Painted Ladies)" https://flic.kr/p/5g4cU5)

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kojikoji

フリーランスのWEBエンジニアとして活動しながら、ブログ「フリースペース」で気になるニュースなどを取り上げています。

愛犬は、黒チワワの「ゆず」です。

小学生の頃から、犬が大好きで、シエットランド・シープドッグを飼っていました。

2人の娘を持つパパさんライターです。

娘が独り立ちしたら、田舎暮らしをして、ボーダーコリーやジャックラッセル・テリアを飼うのが夢です。