ボール遊びのコツ
2015/07/16 11:00更新
わんちゃんの遊びと言えば、ボール遊びを思い浮かべる人も多いと思います。今回は、わんちゃんとボール遊びを楽しむために、必要な知識を紹介したいと思います。

わんちゃんと一緒に遊ぶことを考えた時、ボール遊びを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。飼い主さんがボールを投げて、わんちゃんがそれを取ってくる。シンプルですが、わんちゃんと心が通じ合っているような気持ちにもなれます。

ボール遊びは、わんちゃんにとっても刺激的な遊びです。わんちゃんの本能を刺激する要素が多く盛り込まれているのです。
そんなボール遊びですが、実際にちゃんとできるようになるためには、相応のトレーニングが必要になります。今回は、わんちゃんとボール遊びを楽しむために、必要な知識を紹介したいと思います。

 

わんちゃんにとってのボール遊び

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わんちゃんにとって、ボール遊びは狩猟本能を満たしてくれる魅力的な遊びです。わんちゃんの祖先は、狼です。狼は群れで狩りをする種族でしたから、わんちゃんにもその本能が備わっています。
わんちゃんの種類によっては、この狩猟本能が薄い犬種も存在します。愛玩用に改良されてきたチワワやパピヨンなどの犬種などです。狩猟本能が薄い犬種は、あまりボール遊びに興味を示さなかったり、すぐに飽きてしまったりします。


テリア種やダックスフンドは、狩猟本能でも巣穴を追い立てる本能に長けています。そのため、ボール遊びよりも穴を掘る方が好きな犬種です。
シープドッグなどの牧羊犬は、豊富な運動量を必要とするため、ボール遊びよりもフリスビーやアジリティといった遊びの方を好む傾向にあります。
人間の狩猟に同行して、撃ち落とした獲物を回収するのが得意なレトリバー種などは、ボール遊びが大好きな犬種です。


このように、犬種によって、元々ボール遊びが好きな犬種と、そうでない犬種がいることを理解してあげてください。
「うちの子は、ボール遊びに興味を持ってくれない」
そんな悩みを持っている飼い主さんは、元々、わんちゃん自体、ボール遊びが好きな犬種でない可能性があるのです。

 

 

ボール遊びの流れについて

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ボール遊びの流れは、飼い主さんがボールを投げ、わんちゃんがそのボールを追いかけていき、飼い主さんのところに持って来て、飼い主さんに渡すという流れが一般的ですよね。しかし、この流れは飼い主さん都合の流れのため、わんちゃんにとっては、いくつかクリアしなければいけないポイントがあります。そのため、ボール遊びを上手になるためには、トレーニングが必要になるのです。トレーニングをすることで、本来、ボール遊びがあまり好きではない犬種にも、ボール遊びを覚えさせることができます。


わんちゃんは、一般的にあまり視力が良くないと言われています。特に赤色が見えにくいと言われているので、ボール遊びをする際は、赤いボールは避けた方が良いでしょう。また視界も2mから3m程度と言われていますので、最初は短い距離でトレーニングをする必要があります。

 

ボール遊びのトレーニング

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では、具体的にボール遊びのトレーニング方法を紹介したいと思います。まずは、わんちゃんがボールに興味を持つところからスタートです。飼い主さんが、ボールを手に持って激しく動かし、ボールに興味を持たせます。この時、ボールの匂いを嗅ぎに来たり、ボールを触ろうとしたり、ボールに興味を持つしぐさを見せたら、ご褒美をあげて褒めてあげます。
次のステップは、ボールを追いかけさせることです。ボールを1mほど転がして、追いかけるしぐさを見せたら、褒めてあげるようにします。わんちゃんは、次第にボールと競争するように走るようになります。その中で、ボールを咥えるしぐさを見せたら、さらに褒めるようにします。

 

次は、いよいよボールを持ってこさせるトレーニングです。このトレーニングにはリードを使用します。リードを着けたわんちゃんに、ボールを1mほど転がして、ボールを咥えたところで「持って来い」と命令します。その時、軽くリードを引っ張って、飼い主さんの方に来るように誘導しましょう。途中でボールを落としても、戻ってきたら褒めてあげてください。
ボールを持って来られるようになったら、

 

最後はボールを離させるトレーニングです。ここが、わんちゃんにとって、一番、難しいトレーニングになります。わんちゃんにしてみれば、せっかく、取ってきた獲物なのです。誰にも渡したくないと思っています。この時、無理やりボールを取り上げてはいけません。無理やり取りあげてしまうと、飼い主さんのところに戻るとボールを取り上げられるとわんちゃんが思い込んでしまい、戻って来なくなってしまうのです。

 

ボールを離させるようにするには、「離せ」と命令するようにします。おやつなどで気を引いて、わんちゃんが自然と口からボールを離すようにさせてください。出来た時は、思い切り褒めてあげましょう。「離せ」の命令は、普段の引っ張り合いの遊びでも重宝する命令なので、ボール遊び以前に覚えさせておくと効果的です。

 

さいごに

いかがでしょうか。ボール遊びをちゃんとできるようになるには、意外と大変なことがわかっていただけたかと思います。わんちゃん自身の本能に訴えかける遊びなので、そこに飼い主さんの都合が良いルールを当てはめるのが大変なのです。
わんちゃんのトレーニングの基本は褒めることです。褒めて伸ばす姿勢が肝心です。上手くできなくても、気長にゆっくりチャレンジしてみてください。

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kojikoji

フリーランスのWEBエンジニアとして活動しながら、ブログ「フリースペース」で気になるニュースなどを取り上げています。

愛犬は、黒チワワの「ゆず」です。

小学生の頃から、犬が大好きで、シエットランド・シープドッグを飼っていました。

2人の娘を持つパパさんライターです。

娘が独り立ちしたら、田舎暮らしをして、ボーダーコリーやジャックラッセル・テリアを飼うのが夢です。