皆さんは、大切なわんちゃんにマイクロチップの装着は済んでいますか?
健康なわんちゃんの体の中に異物を入れることに対する抵抗感がある人も多いかもしれません。しかし迷子や災害などの緊急時に、飼い主さんの連絡先が書いてあるドッグタグなどが外れてしまっていたら、そのわんちゃんはどうなってしまうのでしょうか?
万が一の時に備えて装着しておきたい、わんちゃんの身元証明となるマイクロチップについてご紹介します。
マイクロチップって何?
by Light Warrior, "Microchip rfid rice", http://goo.gl/T5Ko93
マイクロチップは、直径2mm、長さ約12mm程の円筒型の電子標識器具です。内部はIC(電子回路)、コンデンサおよび電磁コイルによって構成されていて、表面は鉛を含まない生体適合ガラスで覆われています。
現在様々なメーカーによりマイクロチップが製造されていますが、ISO規格(国際規格)に沿ったマイクロチップの装着をおすすめします。
ISO規格のマイクロチップには15桁の数字がチップ内に記録されており、どのようなマイクロチップリーダーでも読み取ることが可能です。
マイクロチップの装着方法
by Joelmills, "identifying microchip", http://goo.gl/jR8ynG
一般的な方法として、マイクロチップが既にセットされている専用の使い捨て挿入器により、首の後ろ(背側頚部)の皮下深部に埋め込みます。
挿入器についている針が一般的な注射の針に比べると大きいので、わんちゃんが痛いのではないかと心配される方も多いようですが、あくまでも普通の皮下注射(一般的なワクチン注射)と同じくらいの痛みレベルだと言われています。
装着時期としては、わんちゃんであれば生後2週間程から可能です。ただし、わんちゃんによっては痛みに対して過剰に反応してしまう子もいます。そのような場合は避妊・去勢手術と同時に麻酔下でマイクロチップの装着を行うことも可能ですので、獣医さんとよく相談してください。
万が一の時に備えて
by Jeffrey, "let's get lost", https://flic.kr/p/5dqCW
動物病院でマイクロチップの装着が終わったら、埋込んだマイクロチップの番号、飼い主さんの連絡先等を登録する手続きをきちんと行いましょう。また引越しなどで住所が変更になった際にも、マイクロチップデータの書き換えを忘れずに行いましょう。
わんちゃんのマイクロチップを読み取るマイクロチップリーダーは、全国の動物保護センター、保健所および動物病院などに配備されています。震災時などにも、マイクロチップを装着していたわんちゃん達は、飼い主さんの元へ早く戻ってこられたとの報告があります。
さいごに
わんちゃんの体内に埋込まれたマイクロチップは、少なくとも30年間程度は耐用するように設定されているので、わんちゃんの生涯にわたり確実な身元証明となります。
万が一の時のためにも、わんちゃんを守るためにマイクロチップの装着をおすすめします。
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。