
相手の肩の上に前足をかける
他の犬の肩や背中に前足を置くような仕草は、自分を相手より上に、つまり優位に立とうとする仕草です。しゃがんでいる飼い主の肩に前足をかけてきたり、立っている飼い主の足を愛犬が前足でつかむようにして持ち、後ろ足だけで立ち上がったりする姿勢も同様です。「自分の方が上だからな」と言っているこうしたメッセージのしぐさを愛犬にされたら、逆に愛犬を上からまたいで飼い主さん優位を教えましょう。
目尻が垂れて・・・うつろで寂しそうな目をしている
眉の中央が上がって大きなたれ目になるような表情、愛犬はしていませんか?どこか悲しげで愛くるしい表情に「かわいい~」と言ってしまいますが、その仕草は愛犬からのSOSです!ストレスが溜まって欲求不満になると、こんな顔をして飼い主さんにアピールしているのです。愛犬がこんな悲しげな顔をしたら、気分転換に外に連れ出してボール遊びするなどして、ストレスを発散させてあげましょう。
飼い主の口をなめる
飼い主の口をペロペロとなめるのは、ワンコがよくする仕草ですね。この行動には2つのメッセージがあると考えられています。
ひとつは、飼い主さんに対する愛情表現です。「好きだよ~」「一緒にいられて嬉しいよ~」と言っているのです。ホント、ワンコってかわいいですね。
もうひとつは、食べ物をねだるサインです。子犬が母親犬の口をなめて、食べ物をねだるという習慣から来ていると言われています。
軽く前足でタッチしてくる
愛犬が飼い主さんの体に軽くタッチしてくるとき、それは「かまって~」というメッセージです。ワンコが「お手」をマスターしやすいのも、もともとタッチする習性があるからだと言われています。かまってほしいときの仕草なので、シチュエーションによってメッセージは変わってきます。「遊んで!」「お腹すいた」「早く来て~」など、愛犬の甘えたいメッセージを読み取ってあげましょう。
さいごに
言葉を通したコミュニケーションが取れないからこそ、常にわんちゃんの様子は確認しておきたいものですね。かわいいわんちゃんの健康と幸せのためにも、主な仕草が持つ意味をしっかり覚えておきましょう。

柴犬を一匹、シェパードを2匹飼っていました。
警察犬訓練所でのしつけの指導も受け、犬のしつけや扱い方に関する記事を得意としています。