成犬の約80%が歯周病を患っていることをご存知ですか?
特に高齢な小型のワンちゃんでは、ほとんど歯が残っていない!?なんてことも良くあります。
また、小型犬のワンちゃん達は、歯の大きさに対して顎が小さいため歯垢がたまりやすい構造になっています。
他にも、生まれつき噛み合わせが悪い不正咬合(オーバーバイトやアンダーバイトなど)をもつワンちゃんや、歯並びが悪かったり乳歯が残ったままのワンちゃんが多いというのも歯周病の原因になります。
そこでお勧めしたいのが、今日から始められる歯みがき習慣です!
まずは何をすればいいの?
by anthony kelly, "chihuahua" https://flic.kr/p/6FqxKQ
子犬の頃から歯みがき習慣をつけられるのがベストですが、なかなか難しいですよね。
「歯みがきをした方が良い」とは分かっているものの、ワンちゃんが嫌がるからという理由で行っていない飼い主さんも多いのではないでしょうか?
そこでまずお勧めしたいのが、ガーゼを使った歯みがきです。5cm四方のガーゼを人差し指に巻きつけて、ワンちゃんの歯を軽くこするだけでOK。
この方法だと、スキンシップの延長として行えるので、歯ブラシなどに抵抗があるワンちゃんでも大丈夫なことが多いようです。
「何もつけなくて大丈夫なの?」と思う方も多いと思いますが、心配は無用です。実際にこの方法だと、とれた汚れがガーゼにつくので分かりやすいですし、ワンちゃんの歯茎を傷つけないように力のコントロールもしやすくてお勧めです。
わんちゃんが慣れてきたら
by torbakhopper HE DEAD, "brushing those tooves" https://flic.kr/p/akspX7
ガーゼでの歯みがきにも慣れ、口の中を触られることを嫌がらないようになったら、市販されているワンちゃん用の柔らかい歯ブラシや歯磨きペーストなどのグッズを利用するのもお勧めです。またデンタルガムなどの歯垢をつきにくくする効果があるおやつを、普段の生活に取り入れてあげるのも良いですね。
歯周病を放っておくと、菌が全身にまわり心臓病などのリスクを引き起こします。家族同然のワンちゃんが健康に長生きしてくれるよう、歯の健康をサポートしてあげたいですよね。
ワンちゃんとのスキンシップの一環として、是非歯みがき習慣をはじめてください!
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。