「欲しがるから少しだけ」、「目を放した隙に机の上の食べ物を盗み食いされてしまった」という経験はありませんか?
私達が普段食べているものの中には、わんちゃんにとっては危険なものがたくさんあり、大量に食べてしまうと命の危険を及ぼすものもあります。大切なわんちゃんを守るために知っておきたい、与えてはいけない食べ物についてご紹介します。
タマネギ
by Dubravko Soric,"Onion_8174068",https://flic.kr/p/6MgMJm
タマネギに含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分が、わんちゃんの赤血球を壊し、急性の貧血や血色素尿を引き起こします。加熱によっても毒性が消えることはないので、タマネギ成分を含むコンソメなどの調味料、肉じゃが、ハンバーグなども与えないようにしましょう。
タマネギ中毒による症状は、数日経ってから現れることが多いので要注意です。
チョコレート
by John Loo,"Chocolate",https://flic.kr/p/VBGog
チョコレートに含まれるテオブロミンとカフェインが、嘔吐、下痢、痙攣などを引き起こし、中には急性心不全による死亡例も報告されています。
カカオの含有率が高いほど毒性成分の含有率も高くなるので、ダークチョコレートなどは絶対に与えないようにしましょう。
アボカド
by liz west,"avocado",https://flic.kr/p/2d8MhC
アボカドに含まれるペルジンという成分をわんちゃんが大量に摂取すると、嘔吐や下痢などを引き起こします。
この成分は、通常私達が食べる実の部分だけではなく、葉・樹皮・種の部分にも含まれているので、ご家庭でアボカドを栽培している場合は特に注意しましょう。また種をそのまま飲み込んでしまうと消化管内に詰まり、腸閉塞という緊急手術を要する危険な状態を引き起こすこともあります。
最後に
実際にどの程度の量を食べてしまうと中毒症状を起こすかなどについては、わんちゃんにより個体差があります。しかし危険とわかっている食べ物は与えないことが一番です。
わんちゃんにとって危険な食べ物を知り、与えない事で大切なわんちゃんの命を守ってあげてください。
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。