これでさみしくない! 愛犬が安心して留守番できるようになる練習法
2015/02/25 11:00更新
わんちゃんにとって、お留守番は大好きなご主人様と離れると言う苦痛の時間。そんなお留守番を、なるべく寂しくないようにする練習の方法をご紹介します。

 わんちゃんを飼っていると、ずっと一緒に居ると言うことは不可能であると言うことに気づきませんか? 例えば、専業主婦で基本的に家にいると言う方でも、買い物や緊急の用事などで外出することもあり、その間わんちゃんはお留守番です。

 そんなお留守番は、人間にとって愛犬が騒いで近所の人に迷惑をかけたり、大事な家具を傷つけるなどする不安の元ですし、わんちゃんにとってもお留守番は、大好きなご主人様と離れなければいけないと言う苦痛の時間でもあります。

 そんな、お留守番の問題を解決するために必要なのが、わんちゃんのお留守番訓練です。

 留守番がよりよいものになるように、ぜひ、わんちゃんのお留守番訓練について知って、実践してみてください!

by deb@deb-gray.com Gray, "dog-destruction-cute-dog" https://flic.kr/p/9VWj8c

 

間違いだらけのお留守番訓練

 わんちゃんのお留守番訓練と言えば、わんちゃんをケージやサークルに入れて、一人ぼっちにすることだと思っていませんか?

 わんちゃんが寂しくて吠えはじめたり、暴れはじめたりすると、あわてて近づいてわんちゃんをなだめたりしていませんか?

 実は、これらの方法は、全て間違ったお留守番訓練なんです。

 いきなりわんちゃんをケージやサークルに入れて、一人ぼっちにすると、わんちゃんは「ケージやサークルに入ると一人ぼっちにされてしまう」と思い込んで、入るのを嫌がるようになってしまいます。

 また吠えはじめたり、暴れはじめたりしたときに、あわてて近づいてしまっていると、わんちゃんは「吠えたり暴れたりすれば、ご主人様が来てくれる」と勘違いしてしまいます。

 このように間違った方法でよくない刷り込みを与えてしまう前に、まずは、正しいお留守番訓練の方法を飼い主さん自身が身につける必要があります。

 

正しいお留守番訓練の方法

 まず、わんちゃんが退屈しないようにお気に入りのオモチャを用意して、わんちゃんの視界からご主人様は姿を消してください。そうすると、わんちゃんはすぐに気づいて吠えはじめるかもしれません。しかし、ここで姿を現しては、吠えるとご主人様が来てくれると言う間違った認識をわんちゃんに与えてしまいます。

 正しい姿を現すタイミングは、わんちゃんが吠えるのを止めたとき。そして、姿を現したあとは、しっかりとわんちゃんを褒めてあげてください。ご褒美に、おやつを与えるなどすると効果的です。

 わんちゃんが、少しずつ慣れて来たら、徐々に姿を消す時間を長くしていきます。初めは10秒程度かもしれませんが、徐々に30秒、1分と少しずつ伸ばしていくようにしましょう。そうしているうちに、5分でも10分でも平気になってきます。

 この訓練と並行して、普段の生活でも、わんちゃんに関心を持たない時間を作るようにします。専業主婦の方でしたら、家事をしている時はわんちゃんを気にしないようにするなどしてみてください。こうすることで、わんちゃんのご主人様への依存を下げることができ、わんちゃんの自立を促すことになります。

 もしお留守番させる際に、ケージやサークルに入れようと思っているのであれば、まず、ケージやサークルに入ることから訓練してあげてください。ただし、ケージやサークルの中に入れてしまうと、わんちゃんがトイレが出来ない状況になるので、あまり長時間のお留守番にはおすすめできません。

 

My Name is Gigi, "Get your big butt off my bed will you!" http://mynameisgigi.com/blog/index.php?m=08&y=12

 

実際のお留守番ではどうすればいいの?

 さて、ここまで訓練すれば、お留守番の練習は十分です。 

 しかし、実際のお留守番では、予期しない出来事が起こります。宅配便の人が玄関のチャイムを鳴らしたり、電話がかかってきたりと、人間にとっては当たり前でも、わんちゃんにとっては想定外の出来事は沢山あります。

 そんなとき、わんちゃんの恐怖を軽減させてあげるために効果的なのは、ご主人様の匂いがしみ込んだ毛布などを一緒にサークルや部屋の中に置いてあげることです。わんちゃんは、想定外の出来事で恐怖を感じても、ご主人様の匂いがしみ込んだ毛布などに身を寄せることで頑張ることが出来るのです。

 実際に、我が家で飼っているチワワも、留守番をさせて帰ってくると私の毛布の上でジッとしていることが多くあります。そんな時は、ご褒美をあげたり、思い切り甘えさせてあげたりして、褒めてあげるようにしています。

 元々、わんちゃんは狼の子孫で、仲間意識の強い生き物ですので、お留守番の訓練を通じて、ご主人様がいない時には、自分が家を守らなければと言う思いを持つようになります。そんな健気な愛犬に少しでも、寂しくないお留守番をさせるためにも、ご主人様の匂いがついたものと一緒にお留守番をさせるようにしてあげてください。

 

 

 どうですか? わんちゃんにお留守番をさせるイメージができましたか?

 お留守番をさせると言うことは、わんちゃんを自立させることにも繋がります。きちんと家を守ることが出来たわんちゃんは、自信をつけ、一回り成長したように感じるでしょう。

 正しい方法で訓練と、工夫で、寂しくないお留守番をさせてあげてください。きっと、わんちゃんとの生活が、また一歩、豊かなものになるはずです!

 

 (記事冒頭写真出典:ドッグトレンド編集部 撮影:松井さえ ダルメシアン アロハちゃん)

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kojikoji

フリーランスのWEBエンジニアとして活動しながら、ブログ「フリースペース」で気になるニュースなどを取り上げています。

愛犬は、黒チワワの「ゆず」です。

小学生の頃から、犬が大好きで、シエットランド・シープドッグを飼っていました。

2人の娘を持つパパさんライターです。

娘が独り立ちしたら、田舎暮らしをして、ボーダーコリーやジャックラッセル・テリアを飼うのが夢です。