ちゃんと叱っても愛される!上手な5つの叱り方
2015/04/20 11:00更新
何でも許して叱らない、これは本当に愛犬のためになるでしょうか。いいえ、なりません! 今回の記事では、愛犬の正しい叱り方を紹介します。

愛くるしい子犬を見ていると、「かわいいから、この子が何をしても許せる!」という気持ちになりますね。

何でも許して叱らない、これは本当に愛犬のためになるでしょうか。
逆に、悪いことをしたら思いっきりたたいて教える。これはどうでしょうか?

犬は野生ではリーダーを決めて集団で生活します。
リーダーのいうことは絶対であり、言うことを聞かないなら制裁を受けるという習性があります。

悪いことをしても叱られないワンちゃんは、自分をリーダーだと勘違いして飼い主の言うことを全く聞かなくなってしまう場合があります。

しかし「たたかないと分からない!」と思って痛みで教えようとすると、ワンちゃんは飼い主に恐怖心を抱くようになってしまいます。
こうなると大変ですね。

正しくきちんと愛犬を叱って、愛犬にとっての安心できるリーダーになりましょう。

 

1. 声のトーンを変えて叱る

犬は飼い主のトーンのちがいで、叱られているか褒められているかを判断します。
飼い主の声のトーンが高いと、「褒めてくれてる! 喜んでる!」と勘違いしてしまいます。叱るときには必ず、低めのトーンで叱るようにしましょう。
聞き分けのいいワンちゃんなら、声にメリハリをつけたしつけだけでも、とってもお利口になりますよ。

by Daniel Bogan, "Lil' puppy!" https://www.flickr.com/photos/crestedcrazy/176555261

 

2. 一貫した叱り方をする

犬はとても賢い生き物ですが、状況を判断して識別することはできません。
例えば、飼い主の側が「来客中だから」「忙しいから」「疲れているから」といった理由で、飼い犬が同じことをしても叱ったり叱らなかったりしていると、ワンちゃんは理解ができず、混乱してしまいます。
根気と気合いがいりますが、一貫した叱り方を心がけましょう。

by Pixabay, http://pixabay.com/en/angry-man-point-finger-india-angry-274175/

 

3. 口をつかむ

叱るときは、自分が愛犬のリーダーであることを示すべき時でもあります。
犬にとって口は武器ともなるところなので、口を飼い主さんにつかまれながら叱られると、「リーダーに叱られている! もう叱られたくない!」と思うようになります。
子犬のときから口をつかまれてしつけされると、飼い主に刃向かうことも他の人に噛みつくこともない、愛されワンちゃんに育つでしょう。

by ドッグトレンド編集部 ミントくん

 

4. 叱るときに目を合わせる

犬は飼い主とアイコンタクトをするたびに、飼い主をリーダー(注目する存在)と認識できるようになります。
叱るときだけでなくいつでも愛犬とアイコンタクトをして、信頼関係を深めておきましょう。

by emdot, "office dogs" https://www.flickr.com/photos/emdot/3990985751

 

5. 怒って名前を叫ばない! 言って聞かせて上手に叱る

よく、飼い犬の名前を叫んで叱っている飼い主さんがいます。
これは絶対にやめてください。
ワンちゃんは名前を呼ばれると叱られると思いこみ、名前をよんでも来なくなってしまいます。
褒められるときも、怒られるときも名前をよばれているとワンちゃんは混乱してしましまうので、名前を呼ばれると不安な気持ちになってしまいます。
スキンシップをとって、愛情をたっぷりこめながら名前を呼んであげると、ワンちゃんは幸せを感じます。
ヒステリックに怒るより、低いトーンでしっかり言って聞かせる方がよっぽど効果があります。

by Dollar Photo Club, https://jp.dollarphotoclub.com/

 

上記の点を気をつけ、ワンちゃんと愛し愛されの信頼に満ちた関係作りに励みましょう!

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shiiyan

柴犬を一匹、シェパードを2匹飼っていました。

警察犬訓練所でのしつけの指導も受け、犬のしつけや扱い方に関する記事を得意としています。