わんちゃんのグルーミング、どのくらいの頻度でおこなっていますか? 清潔にしすぎることも問題です!
2015/07/14 11:00更新
それぞれのわんちゃんに合わせた正しいグルーミングのタイミングを知り、必要なケアを行なってあげてください。

みなさんは、わんちゃんのグルーミングをどのくらいの頻度でおこなっていますか?
実は最近、わんちゃんを可愛がるあまり、必要以上にグルーミングをしてしまっている飼い主さん達が増えています。そのような場合、かえって皮膚トラブルなどを始めとする問題を引き起こしてしまっていることがあります。
今回は、知っているようで知らない、わんちゃんのグルーミングのタイミングおよび注意点について詳しくご紹介します。

by Michael Porter, "Jetta 009 " https://www.flickr.com/photos/libraryman/6484553

 

グルーミング

グルーミングには、シャンプー、ブラッシング、トリミング、耳そうじ、爪きりなどを始めとするわんちゃんの日常のケアが含まれます。
わんちゃんを清潔に保ち外見の見栄えをよくするだけではなく、全身をくまなくチェックすることにより様々な病気の早期発見にも役立ちます。
しかし、“毎日お風呂に一緒に入る”“人間用のシャンプーを使う”などといった必要以上のケアにより、かえって皮膚トラブルなどを起こしてしまっているわんちゃんが増えています。

 

by shoehorn99, "Bathtub 1 " https://www.flickr.com/photos/kateanth/156387840

 

シャンプー

健康なわんちゃんであれば、基本的に3ヶ月に1回くらいで大丈夫です。
犬種によっては皮脂の分泌が多くにおいが気になりやすいわんちゃんもいますが、皮膚や被毛の乾燥を防ぐためにも、多くても2~3週間に1回程度にしましょう。
低刺激でナチュラルなわんちゃん用のシャンプーを使用するようにし、しっかりと洗い流すことが大切です。また肛門腺がたまりやすいわんちゃんは、シャンプーの前にしぼってあげるようにしましょう。

 

ブラッシング

ブラッシングは、わんちゃんとの大切なスキンシップです。わんちゃんの被毛タイプに適したブラシを用いて、ノミやダニなどを防ぐためにも、お散歩の後などに毎日おこなってあげてください。
特に春や秋の毛が抜け変わるシーズンには、しっかりと行なう必要があります。

 

トリミング

トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、シーズーなどを始めとする、いわゆる“シングルコート”とよばれる被毛タイプをもつわんちゃん達は、月1回程度の定期的なトリミングが必要です。
放っておくと毛が伸び続け毛玉の原因となるだけではなく、口・肛門の周りなど被毛が汚れやすい部分では皮膚のトラブルを引き起こしますので注意が必要です。

 

by Rob Blatt, "Cut those nails! " https://www.flickr.com/photos/robblatt/3122308351

 

耳そうじ

毎日のブラッシングの際には、耳の中もチェックし、ホコリなどの汚れが見られる場合は湿らせたガーゼなどで軽くふき取ってあげてください。綿棒を使用すると、かえって汚れを耳の奥まで押し込んでしまうことがあるので避けましょう。
“すごく掻く”“異臭がする”“大量の茶色や黒い耳垢がでる”“赤く腫れている”という場合には、外耳炎や耳ダニなどといったトラブルが疑われますので、動物病院を受診してください。

 

爪きり

フローリングなどをわんちゃんが歩いて、爪の音がするようであれば、爪きりが必要なタイミングです。理想としては、パッド(肉球)よりも飛び出さず、わんちゃんが立った時に爪が地面につかない程度の長さに保ってあげることです。
運動量が多く、お散歩の際に地面・アスファルトと爪がこすりあって自然と磨耗されている場合は、特に爪きりの必要はありません。

 

さいごに

体質、年齢、被毛タイプ、皮膚の状態などに合わせた適度なタイミングでグルーミングを行い、わんちゃんの健康を保ってあげてください。

 

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【獣医師】vet☆sakura

小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。

女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。