近年、ペットサロンをはじめとする、わんちゃん達の美容関連サービスは増加傾向にあります。
その一方でアメリカでは先日、グルーミング中におけるわんちゃんの死亡事故が増加しているとのニュースが流れ、ペットサロンのあり方についての見直しが求められています。
そこで今回は、わんちゃんを守るために知っておきたい、グルーミング中におきやすい事故、予防方法、ペットサロンを選ぶ際の注意点などについてご紹介します。
by Melia Estkling, "Long tongue " /uploads/article_image/image/00000/957/493ff1686b338f2ccb8e6d927fa622c5.jpg
グルーミング中の事故
先日アメリカで、愛犬(トイプードル、17歳)がグルーミング中の事故により死亡したとして、ロサンゼルス在住の夫婦がペットサロン会社を相手取り訴訟を引き起こし話題になりました。
獣医師によると、このわんちゃんは17歳という年齢ではなく、シャンプー後の長時間ドライヤーが原因となり死亡したと報告されています。死亡してから一時間後の体内温度は42.7℃近かったといわれ、ドライヤーの不適切な使用により焼き殺されてしまったといっても過言ではありません。
このようなグルーミング中のドライヤーやクリッパーの不適切な使用、またグルーミング台からの落下などによる、わんちゃん達の怪我および死亡事故が近年増加しています。
by Herald Post, "Pet Alley Dog Grooming " https://www.flickr.com/photos/insidethemagic/4949373658
どのように防ぐ?
グルーミング中の事故からわんちゃん達を守るためには、信頼のおけるペットサロンを利用することはもちろん、わんちゃん達の普段の様子や体調をしっかりと把握しておくことも大切です。
グルーミングから帰ってきたわんちゃんが、ぐったりしているなどいつもと様子がちがったり、目立った外傷がなくても頭を振ったり体を掻いたり舐めたりしている場合には、すぐに動物病院に相談してみましょう。
また特に皮膚や循環器系にトラブルのあるわんちゃんや、高齢のわんちゃんの場合は、グルーミングを受けても大丈夫か獣医さんにきちんと相談しましょう。
by Acid Pix, "Hug me! " https://www.flickr.com/photos/acidpix/5007296655
ペットサロンの選び方
ペットサロンを選ぶ際には、価格設定、ペットサロン内の衛生面、トリマーさん達の技術面などはもちろん、併設または提携している動物病院があるかという点についても気をつけたいですね。
また、わんちゃんをペットサロンに預けて、ノミなどの外部寄生虫や、皮膚病、伝染病をうつされきては大変です。ワクチン接種の証明書などの確認などをきちんとしているかもポイントです。
飼い主さん達の口コミなどを参考にするのも良いですが、実際にペットサロンを訪れスタッフの方達と話をしてみたり、わんちゃん達への接し方などを確認してみることも大切です。
さいごに
日本でも動物の愛護及び管理に関する法律の改正により、ペットサロンも動物取扱業としての登録および動物取扱責任者をおくことが義務となりました。
ついついサービス内容などによってペットサロンを選びがちですが、家族の一員である大切なわんちゃんを守るために、信頼のおけるペットサロンをみつけてあげてください。
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。