パグがかかりやすい病気とその治療法や予防法 -鼻孔狭窄と熱中症-
2015/10/01 11:00更新
パグがかかりやすい病気は、パグ独特の特徴に由来しています。パグの病気を理解して、病気になる前からしっかりと対策をしておきましょう。

パグがかかりやすい病気は、パグ独特の特徴に由来しています。
パグの病気を理解して、病気になる前からしっかりと対策をしておきましょう。

by Rick Harris, "Clara " https://www.flickr.com/photos/rickharris/5592582279

 

パグがかかりやすい病気は、鼻孔狭窄と熱中症

 眉間のしわと大きな目で、ブサカワイイとも言われるパグのかかりやすい病気とその治療法、予防法をご紹介します。
 被毛が短く手入れは簡単で、温厚な性格で飼いやすい犬種です。病気についても詳しく知っておきましょう。
 パグがかかりやすい病気である鼻孔狭窄と熱中症について、その症状、治療法や予防法をお伝えします。

 

小型犬短頭種に多い鼻腔狭窄とは

 「びくうきょうさく」と読みます。鼻腔とは鼻の穴とそれに続く空間のことです。
 この鼻腔が狭まった状態を鼻腔狭窄と言い、鼻水が飛ぶことや、鼻をグーグー鳴らすことから発覚します。
 鼻でうまく呼吸ができなくなり、呼吸困難に陥ることがあります。
 パグの愛嬌のある顔立ちの中で鼻は大きな特徴がありますが、こういった病気にかかる可能性があるのです。

 

先天性の病気で外科手術が必要な場合も

 鼻腔狭窄は遺伝性の病気ですが、細菌やウィルスなどが原因で引き起こされる場合があります。
 症状が軽い場合は、ティッシュや綿棒で小まめにふき取るなど、鼻周りは気にかけてあげるといいでしょう。
 症状が重い場合は外科手術が必要になります。
 いわゆる鼻の穴である外鼻孔を広げるために、レーザーを用いて鼻の軟骨と周辺皮膚を切除・縫合します。

by pixabay, https://pixabay.com/ja/

 

パグはとても熱中症にかかりやすい

 わんちゃんの熱中症の症状は、人間とほぼ同じです。
 体温の上昇により息苦しそうにハァハァ呼吸することや、よだれが大量に口から出ることや、ぐったりすることが主な症状です。
 朦朧としふらふらと歩くこともあります。
 パグは特に熱中症にかかりやすい犬種です。
 足が短いため、地熱や床の影響を受けやすいのです。
 他の犬は暑がっていなくても、パグだけ暑がることはよくあります。
 パグには上述した鼻腔狭窄の傾向もありますし、鼻の穴で温度調節や呼吸がしづらいことも原因です。

 

水分補給と散歩する時期に注意しましょう

 熱中症の予防法は、小まめな水分補給と炎天下での散歩は避けるなど気候と時間に注意することです。
 アスファルトが多い都会では、人間が思っている以上にパグは地熱を暑く感じています。
 室内で飼っている場合も油断はできません。
 締め切られた室内でひとり留守番をしているときなど、蒸し暑くなり発症してしまいます。
 エアコンや日差しの強い場所にはカーテンをひくなど、対策を怠らないようにしましょう。

 

さいごに

 その他、パグは大きな目が特徴なので眼球が傷つきやすいです。
 顔のしわには汚れが溜まりやすく、清潔にしなくてはなりません。
 とても手がかかると思うかもしれませんね。
 それでも丁寧に世話を焼けば、まるで人間のように親しみを感じられます。
 様々な感情を表現し、会話をしているような気分にさせるのがパグなんです。

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山下暁久

山下暁久と申します。ワンちゃんだけではなく、動物全体が大好きです。

わくわく動物ランドやどうぶつ奇想天外をよく見ていました。

本当は動物行動学を専攻したかったのですが、理系の教科が壊滅的に不得意だったため、泣く泣く断念しました。

うそです。動物行動学が好きなのは本当です。関連書籍を楽しく読んでいます。