秋から冬にかけては、お散歩コースに木の実などがたくさん落ちています。拾い食いの癖のあるわんちゃんを持つ飼い主さんにとっては気が抜けないことでしょう。拾い食いは、時としてとても危険な事態を引き起こしてしまいます。そこでこの時期、特に気をつけたい植物についてご紹介します。
銀杏
by Aomorikuma,http://goo.gl/xKi2yg
人間でも食べ過ぎると中毒を起こすことで知られています。
銀杏にはビタミンB6の類縁体であるメチルピリドキシンという成分が含まれており、嘔吐や下痢といった中毒症状を引き起こします。また、硬い殻のついたまま飲み込んでしまうと腸管内で詰まってしまい、腸閉塞という緊急手術を要する状態が起きてしまう可能性もあります。
どんぐり
by hiro_y, http://photozou.jp/photo/show/77645/158109791
ブナ科樹木の実であるどんぐりには、タンニンというポリフェノールの一種である成分が含まれています。
わんちゃんが大量に食べしまうと、肝臓や腎臓にダメージを与えるため、食欲不振、便秘、胃腸障害などが引き起こされます。どんぐりもそのまま飲み込んでしまうと、腸閉塞を引き起こす危険があります。
種のある食べ物
by BOB008,"Plum crazy",https://flic.kr/p/76jL3u
種は消化されずに胃に留まってしまい、胃や腸を傷つけてしまう可能性があります。そして銀杏やどんぐりと同様に、腸閉塞を引き起こす危険性があります。また、種類によって種にはシアン系の中毒物質が含まれるので注意が必要です。
さいごに
拾い食いを防止するには、日常生活でのトレーニングがとても大切です。規則正しい食生活をしつけたり、遊んでいる時にくわえているおもちゃを口から出すトレーニングなども是非行ってみてください。
また、万が一拾い食いをしてしまい何らかの症状が見られる場合に、すぐに駆け込むことができる施設の整った動物病院を見つけておくことも大切です。
冒頭出典写真:[http://uadog.com.ua/photo/a/avstralijskaja_ovcharka/41]
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。