アメリカ人の友人から
「てんかん発作を教えてくれるサービス犬と、日本でも電車などに一緒に乗れるのか?」
という質問を以前受けました。
答えはNOです。
日本でてんかん発作を教えてくれるサービス犬はまだ公的に認められおらず、ペットとしてキャリーなどに入れて公共交通機関を利用しなければいけません。
補助犬先進国といわれるアメリカで活躍するサービス犬について、その現状も併せてご紹介します。
出典: http://images.agoramedia.com/everydayhealth/gcms/pg-service-dogs-02-full.jpg?width=623
アメリカでは、日本で活躍する盲導犬、聴導犬、そして手足と体幹に不自由のある方を助ける介助犬に加え、身体、知覚、その他精神的な障害をもつ人達の生活を支えるわんちゃん達もサービス犬として認められています。
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糖尿病を患う人に血糖値の低下を教えてくれたり、てんかん、心疾患、重篤なアレルギー障害などをもつ人達に発作を教えてくれるサービス犬もいます。
また自閉症をもつ子供達を精神的に支えるサービス犬もいます。常に一緒にいてくれることで落ち着いて授業に参加でき、他の子供達との交流も行いやすくなります。
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しかしアメリカ障害者法ではサービス犬の訓練や登録は義務付けられていないため、悪用するケースも目立ち、さらなる法整備の必要性があるのが現状です。
日本では補助犬の育成、利用、罰則などについて細かく定めた身体障害者補助犬法という法律が2002年に施行され、社会的な認知も高まっています。
今後、アメリカのように様々な可能性をもつサービス犬が日本でも認められ、人々の生活をより豊かにしてくれることを期待します。
小さい頃からの夢であった動物のお医者さんを本業としながら、主婦・フリーランスライターとして日々奮闘中。
女王様のような高齢ハスキー、食べることが大好きなビーグル、猫2匹と一緒に暮らしています。